義母との確執
私は結婚後も仕事を続けていました。
同じ敷地内に住んでいる義母は専業主婦。
結婚してから一度も働いたことがなく、共働きの我が家をいちいちチェックし、「子供にそんなご飯を食べさせるの?」「家の中が汚すぎて気持ち悪いわ!」などと嫌味ばかり言ってくるのです。
義母との折り合いの悪さは夫にも相談済み。
夫は事あるごとに義母に注意してくれるのですが、全く改まる様子はありませんでした。
法事
ある時、義実家で法事があり、親戚が一堂に集まりました。
みんなで食事をしているとき、義母がおもむろに大きな声で私の悪口を言い出したのです。
周囲は私の悪口を言っている義母に対して「そんな言い方しなくても……」「お嫁さんとはうまくやらないとね!」などとたしなめてくれていました。
すると義母は面白くなかったのか、私に面と向かって「あなたみたいな嫁で、うちの息子はかわいそうよ!」と吐き捨てるように暴言を吐いたのです。
救世主
私はさすがにショックを受けて黙ってしまいました。
すると、夫の伯父がゲラゲラ笑いながら「偉くなったもんだなぁ? あんたもうちに嫁いできたときはおふくろに随分イジメられてたよなぁ」と言い出しました。
それに続いて義父も「自分がされて嫌なことは人にしないっていうのは当たり前だろ? 自分がいじめられたからって、同じようにお嫁さんをいじめるのは良くないぞ!」と言ってくれたのです。
聞いていた他の親戚も2人の意見に納得。
一人責められた義母は、真っ赤な顔をしてその場からいなくなってしまいました。
謝罪
その日の夜、義母が義父に連れられて謝罪をしに我が家へやって来ました。
義父曰く「こいつは家のことを全部押し付けられて、大変だった。仕事も家事もできているK子ちゃん(私)が羨ましかったんだと思う。今までのことは許してほしい」とのこと。
しかし、義母は知らん顔!
事情は分かりましたが、義母から直接謝罪をされていないので、私は未だにモヤモヤしています。
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。