反抗期で素っ気ない態度ばかりの娘さんに、つい冷たく接してしまっていた友人。でもある雨の日、何気なく置かれたメモが、娘さんの本当の気持ちを気づかせてくれたのです。筆者の友人が体験談を語ってくれました。

「べつに」「うるさい」しか返ってこない日々

最近、娘との会話がめっきり減りました。

高校に入ってから、娘はどこかトゲトゲしくなり、話しかけても「べつに」「うるさいな」と素っ気ない。

もともとおしゃべりだった子なのに、目も合わせなくなってしまいました。

最初のうちは「反抗期なんだな」と受け止めていたけれど、毎日そんな態度を取られると、だんだんこちらもイライラが募っていきました。

無視されるのがつらくて、私も心を閉ざした

朝の「おはよう」に返事がない日が続いたとき、私もわざと無言で朝食を出すようになりました。

娘が帰ってきても「おかえり」と声をかけなくなり、食卓でもスマホを見たまま、お互い目を合わせない。

「どうせ何を言っても、反抗的な返事が返ってくるだけ」。そんな気持ちが、私をどんどん冷たい態度にさせていったのです。

気づけば、私の方が距離を置いていたのかもしれません。

ずぶ濡れで帰宅した夜

ある日、仕事を終えて帰宅したときのことです。

急な土砂降りの雨で傘もなく、びしょ濡れのまま家に着きました。玄関で靴を脱ぎながら、「ああ、ついてないな」とげっそり。

リビングには娘がいましたが、お互い無言。

私は「どうせまた無視される」と、声もかけずにお風呂へ入りました。

お風呂から出て、キッチンに行くと、テーブルの上にコンビニの袋が置いてありました。