確執
私と義母が特にモメることが多かったのは、子ども達のしつけに関することでした。
私は厳しい両親に育てられたこともあり、子ども達へのしつけもきちんとしたかったのですが、義母は「そんなことしなくていいのよ」「お母さんはうるさいね~!」などと私の悪口を言い、しつけや約束事を否定するようなことが多かったのです。
離れているときはうまくいっていたのですが、私はだんだんと同居にストレスを感じるようになっていきました。
不幸な出来事
同居を始めてから3年ほど経った頃、思ってもいなかった不幸に見舞われました。
夫が交通事故で亡くなったのです。
家のこと・会社のことなど、いろいろと手続きがあったのですが、いちいち義母が口出しをしてきて「私の息子だから!」「あんたは赤の他人でしょ!」などと言い出すようになりました。
そのうち「あの子もあなたみたいな人と結婚しなければ、こんな早くに亡くなることはなかったのに!」とまで言われ、我慢の限界だった私は、子ども達を連れて実家に帰ることに。
その後、義実家からは何の連絡もありませんでした。
私は今後一切の関係を断つことを決め、役所に姻族関係終了届を提出したのです。
義母からの電話
1年ほど経った頃、急に義母から実家の両親に連絡が入り「婚姻関係終了とはどういうことだ! だったら遺産を返せ!」と大騒ぎになりました。
電話を受けたのは私の父。
「もう少し冷静になってください。なぜ、うちの娘がそこまでしなければいけなかったのか、あなたのそういうところが原因なんじゃないですか?」と言ってくれました。
「うちの娘は法に触れるようなことは一切していません。そういうことをきちんと把握してからお話された方が良いと思いますよ」というと、義母は黙って電話を切ったそうです。
その後
その後、義母からは何度も私宛に謝罪の連絡が入りました。
でも、どうしても葬儀の後に言われた「赤の他人」という言葉や、私のせいで夫が亡くなったなどと言われたことが許せません。
子ども達にとってはおじいちゃん・おばあちゃんとの連絡が取れなくなっている状況なのですが、私の方から頭を下げることはできないと思います。
【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。