道路占拠する迷惑な子どもたち
私はいわゆる住宅街と呼ばれるところに住んでいます。通勤通学の時間帯は人通りもありますが、昼間や夜は静かで人通りも少なく、幼稚園の娘を育てる環境としてはとても気に入っていました。しかし、いつの頃からか見知らぬ子どもたちが近くの道路で遊ぶようになり、様子は一変しました。大声で騒ぎ、道路を占領して車がきてもお構いなし、他人の玄関ポーチにお菓子をひろげておやつパーティーをする始末。
親に注意しようにも、このあたりに住んでいないようで全員自転車でやってきます。娘は、その子たちが怖くて外遊びができなくなってしまい、とても困っていました。
困っていたのはうちだけじゃなかった
困っていたのは我が家だけでなくご近所さんもだったようです。そのお宅は受験生がいたのですが、スケボーの音がうるさくて勉強に集中できないと悩んでいました。違うお宅では車にボールをぶつけられて困っている、お菓子の食べかすやゴミを捨てられて困っているなど……。何度か注意したそうですが、反抗して全く聞かず、子どもたちの迷惑行動はひどくなる一方でした。
驚きの展開でスピード解決
ある日、お隣さんと立ち話をしていた時のことです。いつものように遊んでいた子どもたちのところへ、見知らぬ大人が3人やってきました。子どもたちは知っているようで大騒ぎに。大人たちは注意しているようで、子どもたちと揉めていました。
実はお隣さんが校区を調べて学校に「迷惑な子どもがいる」と連絡したらしく、先生たちが注意に来てくれたのでした。子どもたちは「ママにうるさいから自分の家の前で遊ぶなって言われた」「道路は皆の物!」「誰にも迷惑かけてないし」と先生方に反論していましたが、先生に連れられ去って行きました。
その後見かけないと思っていたら、別の地域に出没してるのを見かけてゾッとしました。遊ぶ場所が少なくなっているのはわかりますが、親は自分の子どもが放課後どこで誰と何をしているか、誰かに迷惑をかけていないかをしっかり把握しておいてよ……と思った出来事でした。
【体験者:30代・専業主婦、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。