子供の保育園で「メイク上手よね。どこの化粧品使ってる?」と話しかけられた
私は百貨店の化粧品売り場で販売員をしている2児の母親です。ある日、仕事帰りに下の子の保育園へお迎えに行った際、Aさんというママから「前から思っていたんだけど、メイク上手よね。どこの化粧品を使っているの?」と話しかけられました。
私が「〇〇という化粧品メーカーの販売員をしているから、化粧品は全部自社のものを使っている」と言うと、目を輝かせて「どおりで綺麗なわけだ! 仲良くしてね!」と手を握ってきたAさん。
こだわりのメイクを褒められて嬉しかったのもあり、それからAさんとよく話すようになりました。
Aさんは私によく「ファンデーションを綺麗にのせる方法教えて」「おすすめの化粧水は?」などと、メイクのアドバイスを求めてきました。
それだけなら全く問題なかったのですが、彼女の要求は徐々にエスカレートしてしまうのです……。
たまたま持っていたテスターをあげると、ママ友が豹変
ある日Aさんが、「新作で出た美容液のテスターって貰えたりしない?」と聞いてきました。
その時たまたま、その美容液のテスターを持っていたのでAさんにあげたのですが、それがまずかったのかもしれません。それ以降、Aさんは私の顔を見るたびに「今日なにかテスターない?」と聞いてくるように。
何度目かに言われた時に、「そんなに毎回、テスター持ち歩いていないよ〜。それに、前回のは私物だからあげられたけど、本来お店で渡しているものを業務外に人にあげることはできないのよ」と笑って流すと、Aさんに真顔で「ちゃんと持ってきてよ! 友達なんだから、テスターくらいくれてもいいでしょ?」と言われてしまいました。
極めつけには「XX(他社の化粧品ブランド)のテスターもらってきて」と言われたので、「他社のテスターなんて持ってないよ」と答えると「あなたの勤務先の百貨店で販売しているブランドでしょ? 頼んでもらってきてよ」と無茶を言われ、ついに「Aさんとは距離を置こう」と決めたのでした。
その後、他のママ友から聞いた話によると、Aさんは自ら「あの人(私)と仲良くしてたらテスターもらえると思ってたのに、全然くれなかった。あんなにケチな人だと思わなかった」と周囲に言いふらし、皆にドン引きされていたそうです。
『もらえるのが当たり前』という考えでは、いい人間関係を築くのは難しいことに、早く気づいてほしいです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。