お泊り会での衝撃体験
小学4年生の息子は、友だち同士でお泊り会を企画。友人Aくんの家に泊まりに行き、一人での宿泊を経験しました。とても楽しく過ごせたようで、笑顔で帰ってきました。
そしてその日の夜。突然、息子は「俺、今日から一人で2階に寝る!」と宣言したのです。
夜のトイレにも一人で行けない息子なのに、「急にどうしたの?」と聞いてみました。
すると、「Aくんは自分の部屋で一人で寝てた。そこに布団を敷いてもらって2人で寝た。俺もこれから一人で寝てみたい!」と言ったのです。
10年続いた家族の就寝スタイル
子どもが生まれてからというもの、1階の和室に布団を敷いて、私、娘、息子、夫の4人で川の字で寝ていた私たち。
小学生になってもそれは変わらず、今まで無理に一人で寝かせることもなく、本人が一緒に寝たいならと一緒に寝ていました。
そんな中、突然の「一人で寝たい」宣言。
驚きましたが、これは本人にとっていい機会です。本人の自立、意思を尊重しようと、息子はその日から2階で寝ることになりました。
不安を乗り越えた夜の挑戦
今までは、夜のトイレも「一緒に行こうよ、一人じゃ怖いよ」と甘えていた息子。
しかし、いざ一人で寝るとなって2階に上がると、しっかりとした足音でトイレに向かっていました。その日は1階に降りてくることなく、朝までぐっすり寝ていました。
翌朝、息子は布団をたたんで降りてきて、「夜漫画を読んで、21時半には寝たよ」と教えてくれたのです。
そして、「 俺、これからも一人で寝る!」と言いました。
子どもの自立は突然に
「何歳から一人で寝るか」問題は、保護者同士でもよく聞く話題。早いうちから一人で寝ている子、小学生高学年でも親と一緒に寝ている子、いろいろです。息子の場合は、お友だちとのお泊り会がきっかけでした。
「子どもはいつか一人で寝るだろう」とは思っていましたが、その日は突然訪れたのです。
子どもの成長を実感した出来事でした。
【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。