思い切って誘ってみた!
しかしある日、思い切って「ねぇ、今日はママも一緒に遊ぼうかな~何して遊ぶ?」と軽い気持ちで息子たちに言ってみました。
すると、意外なことに、息子たちはゲームの手を止めて、パッと顔を上げました。
「えっ、本当?」「やったー! 何する?」「公園行く? 虫探しする?」と、目を輝かせて大興奮。
てっきり「一緒にゲームしよう」と言われると思っていた私は、まさかの反応にびっくり。でもその瞬間、なんだか心がふわっと軽くなった気がしました。
公園での笑顔
話し合いの結果、少し遠くの大きな公園に行くことに。
久しぶりに私も全力で鬼ごっこをしたり、遊具で競争をしました。
ゲーム中とはまた違う、生き生きとした表情の息子たちを見ていると、自然と私も笑顔になっていました。
「一緒に遊ぶ」……ただそれだけのことで、こんなに喜んでくれるんだ。
忙しくて手をかけられないことに罪悪感を持っていたけれど、こうして一緒に過ごす時間が、子どもたちにとって何より嬉しいことなんだと気づかされました。
遊びの幅を広げて
それからというもの、息子たちはときどき「また公園行こうよ」と声をかけてくれるように。私も、子どもと一緒に過ごす時間を前よりずっと楽しめるようになりました。
もちろん、毎日付き合えるわけではありませんが、「またゲームばかりさせて1日が終わってしまった……」とモヤモヤすることが減り、「今日は一緒に笑えたな」と思える日が増えてきたのが、何よりの変化です。
決してゲームが悪いわけではありませんが、親がちょっとだけ遊びの輪に入ってみることで、子どもたちの世界は想像以上に広がっていくんだと実感した出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。