社長の「今日は無礼講だ！」を信じた新入社員 → 花見で調子に乗りすぎて──翌日、社内の有名人に！？

後輩Aの話です。
Aはハキハキした性格で話し方も堂々としており、接客業のアルバイト経験もあったためか、物怖じしないタイプでした。
そんなAが新卒で入社し、新入社員歓迎を兼ねた花見に参加することに。
この日は社長の視察とも重なり、役員や支社の幹部も同席していたのですが……？

「今日は無礼講だ！」

社長はとても機嫌がよく
「今日は無礼講だ！新入社員ともたくさん話したい」
と宣言。
その言葉通り、フットワーク軽く新人たちと会話を楽しんでいました。

もともと酒に強くない社長ですが、楽しい雰囲気に流され、終盤にはすっかり赤ら顔。
そんな社長がAのもとにやってきたころ、A自身もかなり酔っていたようです。

周囲がヒヤヒヤしながら見守る中、Aは無礼講を真に受け
「社長！奥様とのなれそめは？」
「社長の給料っていくらですか？」
と遠慮なく質問攻め。

場が凍りつく中、Aはさらに社長の盃にお酒を注ぎ
「歌いましょう！」
と肩を組んで熱唱し始めました。
嫌がる社長、引きつる役員たち。

上司たちが「やばい！」と慌てて顔を見合わせたその瞬間、部長が素早くAを引き離し、場を収めようと必死にフォロー。
しかし、微妙な空気のまま花見は終了しました。

社長は、取締役に支えられながらタクシーに乗せられ、ホテルへ帰っていきました。
Aも同期に腕を引かれ、
「ほら、帰るぞ」
と連れ帰られたそうです。