子どもにマナーを教えるのはもちろん、周りの人に配慮して楽しい時間を過ごしたいですよね。
ところが、筆者は残念な気持ちになる出来事に遭遇してしまいました。
毎年楽しみな大人気テレビアニメの劇場版
私の子ども達は、人気キャラクターのテレビアニメが大好きでした。
毎週の放送は欠かさず観るのはもちろんのこと、そのキャラクターのゲームも発売されるたびに購入して楽しんでいました。
そして毎年公開される劇場版も必ず映画館に観に行くことが、我が家の恒例行事になっていました。
子ども連れ家族で満席の映画館
その年の劇場版のアニメ作品も大人気。
我が家はあらかじめ指定席を予約して、映画館に向かいました。
満席状態のシアター内の座席に座って周りを見回すと、我が家と同じような子ども連れの家族ばかりです。
ワクワクとした表情で映画の上演開始を待つ子ども達の横顔を見ながら、私も上演開始を待っていました。
背もたれが気になって映画に集中できない
映画が始まり、私もストーリーに引きこまれて見入っていると、座席の背もたれに「ドンドン」と衝撃を感じました。
驚いて振り向いて見ると、後ろの列に座っている小学校低学年くらいの子どもが、私の座席の背もたれを蹴とばしていたのです。
子どもの隣の席に座っている母親が、そのうち注意してくれるだろうと、その時は我慢しました。
ですが母親は子どもを注意する気配はありません。
子どもは映画のシーンが盛り上がるたびに背もたれを蹴とばし、私は気になって映画に集中できません。
私は意を決して振り返り、その子どもに「背中がドンとしてビックリするから、背もたれを蹴らないでね」と声をかけたのです。
私の言葉に逆ギレする母親
私の言葉を聞いていた母親は私に謝るどころか、舌打ちをしてこうつぶやいたのです。
「子ども向きの映画なんだから、このくらいのことで目くじら立てるんじゃないよ」
そして子どもには「前に座っている女の人が怖いから、椅子を蹴るのを止めなさい」と注意したのです。
その後子どもは椅子を蹴るのを止めましたが、不愉快な気持ちが残る映画鑑賞になってしまいました。
公共の場所でのマナーは大切
子ども向きの映画は子ども達が映画のシーンで大笑いしたり、大好きなキャラクターに大きな声で声援を送ることも良いと思います。
しかし、前の座席の背もたれを蹴るなどのマナー違反はいけませんよね。
公共の場でのマナーは子どもが小さい頃から身に着けさせていかなければいけないと痛感させられる出来事でした。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。