家事と育児と仕事。すべてを完璧にこなすことは、難しいことです。
「家族に負担をかけているのではないか」と、悩みながら過ごしている人もいるのではないでしょうか。筆者の知人の史奈さん(仮名)は、娘さんの言葉で救われました。いったい何があったのでしょうか。
「家族に負担をかけているのではないか」と、悩みながら過ごしている人もいるのではないでしょうか。筆者の知人の史奈さん(仮名)は、娘さんの言葉で救われました。いったい何があったのでしょうか。
憧れの仕事に
私の原点は、同居していた大好きなおばあちゃん子だった子供時代にあります。
共働きの両親に代わって私を育ててくれた祖母が、晩年、認知症を患い介護施設へ入所することになりました。
晩年を介護施設で幸せそうに過ごしていた祖母の姿を見て、
「私も、高齢者の方々が人生の最後の時間を幸せに過ごすお手伝いをしたい」
と思い、介護の世界に入ったのです。
その夢を叶え、介護の世界に飛び込んでから年月が経ちました。夜勤や土日出勤もある不規則な仕事ですが、夫の深い理解と協力に支えられ、今では後輩を指導する立場として充実した日々を送っています。
完璧な義母
そんな私にとって、唯一心が重くなるのが義母の存在でした。
義母は、結婚してからずっと専業主婦です。
家の中は掃除が行き届き、食事もお惣菜や冷凍食品に頼ることは一切ありません。
「家族の健康を守るのが、妻であり母の務め」という強い自負を持つ義母にとって、外で働く私は少し異質な存在に映るようでした。
「私は子どもにお惣菜なんて食べさせなかったわよ」
顔を合わせるたびに繰り返されるそんな言葉に、私は「自分は母親として不十分なのではないか」と、密かに自分を責めてしまうこともありました。