息子の嫁を召使いのように扱い、用事を言いつけるお姑さんは少なくありません。言いつけられた方は、立場上「面倒くさい」なんてとても言えませんよね。今回は面倒な用事を言いつけてくるお姑さんを、まさかの人物がズバッと一喝してくれました。筆者の知人、Aさんから聞いたお話です。
わがままな姑
Aさんは当時旦那さんの両親と同居していました。
舅は温厚で優しい人でしたが、姑は性格がきつくとにかくわがまま。
Aさんのことを召使いか何かと思っているのか、毎日「〇〇を買って来て」「出かけたいから送迎して」「今日は〇〇が食べたいから作って」などと用事を言いつけてきます。
Aさんは旦那さんの親だから、という理由で、どんなに面倒でもぐっとこらえて言いつけられた用事をこなしてきました。
中学生になる娘がたまに家事を手伝ってくれるようになったことが、当時のAさんの何よりの救いでした。
体調の悪い日に
そんなある日、Aさんは高熱を出して部屋で寝込んでいました。
「ちょっと、Aさん!」
Aさんの寝室のドアが大きな音を立てて開かれ、入って来たのは姑でした。
「あのね、私〇〇堂の大福が食べたいのよ、でも今日雨でしょ、買いに行けないから車でパッと行って買ってきてくれない?」
Aさんは高熱で体中が痛み、起き上がるのもつらい状態です。さすがにその状態で運転するのも危険すぎると思い、申し訳なさそうに言いました。
「すみません、熱があるので……」
と断ると、姑は大きくため息をつきながら言いました。
「それがどうしたの、死ぬほどつらいわけ? そうじゃないなら早く行って来てよ」
どうしても聞き入れない様子なので、Aさんは仕方なく重い身体を起こしました。