卒園式は子どもの成長を喜ぶと同時に、少し寂しさも感じる、そんな特別な日ですよね。でも、中にはさらに複雑な感情を抱いている人もいるかもしれません。今回は、シングルマザーの友人が話を聞かせてくれました。
晴れやかな門出
昨年の3月、私の息子は保育園を卒園しました。
卒園式の会場は華やかな雰囲気に満ちていましたが、多くの園児が両親と一緒に出席する中、シングルマザーの私はどうしても場違いな気がして、肩身の狭い思いをしていました。
3年前に夫を病気で亡くしてから、息子と2人きりの生活。仕事と育児の両立に追われ、息子の寂しさに寄り添い、そして自分自身の悲しみとも向き合う日々。
「私がパパの分までしっかりしなきゃ」
そう気を張ってきましたが、心細さに押しつぶされそうな夜も一度や二度ではありませんでした。
込み上げる複雑な感情
感動的な歌、先生からの温かい言葉。卒園式が進むにつれ、様々な感情が胸に込み上げてきました。
1人で息子を育ててきた苦労、そして、この場にいない夫への想い。
(あなた、見てる? あの小さかった子が、こんなに立派になったよ……)
息子が立派に成長した姿を見ることができ、嬉しい気持ちでいっぱいであると同時に、この瞬間を夫と分かち合えない寂しさも感じていました。