「絶対に息子の夢を応援したいと思ったの」と話してくれたのは筆者の知人A子。
今回は、お金が大好きすぎるケチケチ夫との、育児に関するトラブルエピソードをご紹介します。
お金にがめつい夫
もともと、夫は交際時からとてもケチでした。
デート先は無料で行けるところばかり。レストランでも『もったいない』とドリンクバーでさえ注文するのを嫌がられるほど。
それでも『老後のためにしっかり貯金したいから』と未来を考えているという発言を信じて結婚しました。
でも、お金にがめつい夫は結婚してからよりケチに。
幼い頃は体が弱く、入退院を繰り返していた息子のために仕事を辞めてパートで働くようになった私に『稼ぎが少ない』と冷たく当たるようになったのです。
モラハラ
それでも息子の健やかな成長を願い、なるべく夫に文句を言われないよう育児も仕事も必死にがんばってきました。
月日は流れ、小学4年生になった息子は、サッカーをやりたいと言い出すように。
夫に遠慮してなかなか自分の希望を口にしなかった息子が『どうしてもやりたい』と打ち明けてくれたお願いごとでした。
私はもちろん大賛成だったのですが、ケチな夫は話を聞いた途端拒否する態度。
「お金がもったいないだろ!」
「誰のおかげで今の生活があると思っている!?」
そう粘る息子を怒鳴って家を出て行ってしまったのです。
息子のため
悔し涙を流す息子を見て、私は『絶対に息子にサッカーをさせてあげたい』と決意しました。
それからは夫に許可を取って扶養から外れ、バリバリ働くように。
お金が増えて喜ぶ夫に内緒で、サッカークラブに通わせてあげることにしたのです。
すると、息子の才能が開花! 小学6年生になる頃にはクラブを県大会優勝に導くトッププレイヤーになりました。
そんな活躍を風のウワサで耳にしたのか、
「俺の息子だから当然だろ」
と親戚の集まりのなかで夫は威張っていたのですが……。
息子よ、ナイス!
「お父さんは反対していたよね?」
「お母さんだけが応援してくれた」
「全部お母さんのおかげだから」
威張る夫に息子がバッサリ言い放ってくれたのです!
親戚中から非難を浴びた夫はガクッとうなだれていました。
それからは反省したのか、お金に以前ほどうるさくなくなり、私とともに息子の活躍を応援してくれるようになっています。
【体験者:40代・女性パート主婦、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。