人に親切にされたり、優しくされたりするのは嬉しいものですよね。しかしそれが同情からくる優しさだとしたら、なんだか複雑な気持ちになってしまうのではないでしょうか。今回はいつも親切で優しくしてくれていたママ友の裏の一面を垣間見てしまった筆者の知人、Hさんのお話です。
夫を早くに亡くして……
Hさんは子供が生まれてすぐに旦那さんを事故で失い、女手ひとつで子供を育てることになりました。
しかし両親や義両親、ご近所のママ友たちの協力があったおかげで、なんとか仕事をしながら子供を育てていくことができたのです。
特にご近所のママ友たちは子供のお迎えや行事の際など、Hさん親子にとても良くしてくれました。
「いつもありがとう」
Hさんは感謝の気持ちを忘れることなく、ママ友に何か困ったことがあったときには全力で協力をして恩返しをしていました。
特に親切にしてくれたママ友
ママ友たちは皆Hさん親子に親切にしてくれていましたが、中でも特にHさん親子の世話を焼いてくれるママ友がいました。
その名もOさんといって、Hさんの家のすぐ近くに住んでいる裕福な家の奥様。
手料理を差し入れてくれたり、どこかに遊びに行くときや買い物に行くときなどに一緒に連れて行ってくれたりと、OさんはとにかくHさん親子に親切にしてくれます。
しかし旦那さんが亡くなって十数年経ち、子供が高校に上がって生活がなんとか落ち着いてきた今でも何かと世話を焼いてくれようとします。
「だってあなたは可哀想な人だから」
これはOさんの口癖で、何かにつけては旦那さんを亡くしたHさんを「可哀想」と言います。