そんな中、息子が選んだ進路とは!?
親戚一同、付属校から同じ学校!
Y子の嫁ぎ先はある地域の名家で、夫を始め義父、親戚一同が皆、同じ大学の付属校の出身。
中学受験では、残念ながらその付属校に入れなかったY子の息子。
高校受験で今度こそ! と親戚一同からの期待とプレッシャーはすさまじいものでした。
そのため、その付属高校への合格実績の高い塾へ入れ、息子も受験に向けて勉強を頑張っていました。
息子から予想外の言葉が
しかし中学二年生になった息子から
「進路のことで相談したい」
と話が。
「小さい頃から犬と暮らしてきて、動物が好きだから獣医になりたい」とのこと。
しかし、親戚一同が卒業した大学に獣医学部はありません。
戸惑う両親に息子は
「パパの卒業した付属校ではなく別の進学校を目指したい。獣医学部のある大学に将来的に行きたい」
とはっきりと宣言しました。
義母から怒りの電話が!
「進路は自分で決めた方がいいね」
とY子は息子の意見を尊重し、
「自分でよく考えて決めて、立派だよ」
と褒めました。
Y子の夫は、最初こそ
「違う高校行くつもりなの?」
と渋りましたが、息子の熱意に負けてその選択を尊重することに。
しかしそれを伝え聞いた義母から、さっそく電話が!
「今の夢なんて、どうせ変わるわよ。悪いこと言わないから付属校を目指しなさい!」
と強烈にゴリ押し。
さらに
「絶対に付属校に入れないとダメ! うちの家系はみんなそこなのよ、途絶えさせる気?」と半ば脅しめいた発言を。
息子の意見を尊重した結果は!?
しかしY子さん夫婦は折れませんでした。
Y子さんの夫が最終的に義母に対して
「自分も他に行きたい学校があったけど、親の言いなりで進路を決めたことを後悔している。同じ思いを息子にはさせたくない。恨まれても構わない」
ときっぱり言い、これ以上言うなら絶縁すると宣言。
ようやく義母も諦め、Y子さんの息子は猛勉強の甲斐あり第一志望の高校に入学。
何のしがらみもなくのびのびと通学し、将来の夢に向かって勉強を続けている息子を見て、この選択は間違っていなかったとY子さんは感じました。
【体験者:40代・主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。