子供への期待は親心の表れ。我が子の輝かしい未来を願うのは当然のことです。しかし、その愛情が時に過剰な期待となり、子供の肩に重くのしかかることもあります。今回は筆者の友人が自身のエピソードを聞かせてくれました。
完璧を求める母
幼い頃から、母は私に完璧を求めてきました。
勉強、ピアノ、バレエ……何事にも「1番でなくてはならない」というプレッシャーが常にあり、テストで98点を取れば「どうして2点落としたの?」と叱責され、ピアノのコンクールで2位になれば、「来年は必ず1位を取りなさい!」とプレッシャーをかけられます。
常にそんな状態で、家でも安らげない子供時代でした。
完璧でいなければ愛されない
親の期待に応えたい、母を喜ばせたいと、私は必死に努力しました。
実際、良い成績を取ったり賞状をもらう度に、母は喜んでくれました。
しかし、それは束の間の喜びでした。
すぐに次の目標を設定され、また努力の日々が始まります。まるで、終わりのないマラソンを走っているような日々……。
【完璧でいなければ愛されない】。私はそう思い込んだまま成長しました。