『恋は盲目』といった言葉があるほど、恋愛中は他人の言葉が耳に入りにくくなりますよね。今回はまさに『恋は盲目』状態で、大切な人の言葉が耳に入らなくなってしまった、筆者本人の若き日のエピソードを紹介します。
モラハラ彼氏
19歳になり、一人暮らしを始めた私。
初めての一人暮らしは気楽さこそありましたが、さみしさを感じることが多いものでした。
仕事を終え家に帰っても電気がついていないのはもちろん、食事も一人きり。
当時の私はさみしさを埋めるため、時間を共有する相手を探していたのだと思います。
そんな19歳のあるとき、ひょんなことから彼氏ができ、さみしかった一人暮らしが嘘かのように毎日が慌ただしく、楽しいものになっていきました。
しかし、楽しかったのは一瞬。
実はこの彼氏は、束縛気質で喧嘩になればすぐに手をあげ、そのうえ浮気性だったのです。
さらに金遣いも荒く、私のお財布からお金を盗っていくことも多々ありました。
私が付き合った相手は、どう考えても最低な男性だったのです。
周りの心配
そんな彼と交際していくうちに、体のどこかを怪我している状態が当たり前になってしまいました。
異常な日々を送っていた私は、その後精神的にも参ってしまい拒食症になってしまったのです。
いつ見ても怪我まみれで、日に日にやせ細っていく私を、家族や友人はとても心配してくれて「そんな彼とは別れたほうがいい。」とアドバイスしてくれました。
しかし、当時彼と喧嘩になるたびに「お前みたいな女、俺に捨てられたら、誰にも相手にされない。」と洗脳のように言い聞かされていた私は、そんな彼の言葉を真に受けてしまっていました。
どんなに周囲が心配してくれても「彼と別れたら私は独りぼっちになってしまう。」と思い込んでいたため、別れないどころか心配してくれる家族や友人と距離を置くようになったのです。