全部私のせい?
私は結婚当初から義母のことが大嫌いでした。
その理由は、すべて都合の悪いことを私のせいにする人だったからです。
夫の健康診断の結果が悪ければ「あなたの料理が下手だから、健康管理がなっていないのね」と言われ、息子の学校の成績が悪ければ「あなたの血が濃いのねぇ」と呆れたように言われ……。
夫がリストラの対象になったときなどは「あなたの内助の功が足りないからよ!」とまで言われました。
何でも私のせいにする義母に対して、私は仕返しをしたいと思うようになったのです。
お正月から文句ばかり
ある年のお正月。
義姉一家と私たち家族は、義実家に集まりました。
すると義母が「お父さん(義父)は何にも手伝ってくれないのよ! 私が掃除も料理の準備も全部やったの。おかしいわよね?」と文句を言い始めたのです。
確かに義父は何もしない人ですが、みんなの前で文句を言われてバツが悪そうな顔。
すると、そこで意外な人物が義父の味方になりました。
それは義姉だったのです。
痛快な一言
義姉は「あのさぁ、お母さんがお父さんをそういう風にしたんじゃないの? 何でも自分でやらなきゃ気が済まないし、手伝っても文句ばっかり言うでしょ? お父さんだって手伝おうなんていう気にはならないよ」と一言。
さらに「うちのお姑さんはお義父さんを家事ができる男に育てたって言ってたわよ? お母さんにも責任があるんだから、正月早々文句ばっかり言わないで。嫌ならやらなきゃいいでしょ?」と呆れたように言い放ったのです。
間接的な仕返し
義姉は別に私の仕返しをしてくれたわけではないのですが、みんなの前で言い込められた義母の悔しそうな顔を見られたことにスカッとしました。
夫曰く、子どもの頃から義姉と義母は性格が合わず、衝突することが多かったそうです。
間接的な仕返しではありましたが、私は新年早々、すがすがしい気持ちになることができました。
義姉に心の中で感謝しています。
【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。