飲食店にとって【長く通ってくれる常連客】の存在は本当にありがたいものですが、時にはトラブルが起きてしまうこともあるようです。今回は筆者が、飲食店で働く知人から聞いたお話をご紹介します。
値上げのたびに私を呼び出す常連
私はレストランで雇われ店長をしているアラフィフ女性で、かれこれ20年以上同じお店で働いています。
レストランは繁盛していて活気があり、オーナーもスタッフも皆いい人です。しかし近年、オーナーや私が頭を悩ませていることが。
それは昨今の「物価高」。食材費、電気代などほとんどの経費が上がっているため、お客様に提供する料理の値段を上げざるを得ません。
値上げによりパタリとこなくなってしまうお客様も多いなか、それでも変わらず通い続けてくれる常連さんには心から感謝しています。
ただ、そんな常連さんの中に、少し困った方がいました。それはAさんという男性で、私が働く前(つまり20年以上前)からお店に来てくれている人です。
Aさんは、メニューが値上げするたびに私を呼び出し、「今まで安く提供してくれていたから注文していたのに、こんなに値上げされたらもう頼めない」「他の店は同じようなメニューをもっと安く提供している」などと苦言を呈してくるのです。
Aさんの気持ちもわかるのですが、かと言って値段を下げるわけにもいかず、呼び出された時はいつもひたすら謝っていました。
今思えば、謝るだけでなく、もっと真摯にAさんと向き合っていればよかったのかもしれません……。