伸ばしていた髪をバッサリ
私は幼稚園に通う子供を育てているママです。昔から美容に興味があり、特にヘアケアに関しては念入りにしてきました。
ずっとロングヘアだった私ですが、とある目的のために髪をバッサリ切ることに。さんざん悩んだ末にボブにしたのですが、見慣れない自分の姿になんだか違和感を覚えた私。周りの人たちにどう言われるか少し不安でした。
意地悪なママ友
翌日、幼稚園に子供を送りに行くと、仲の良いママ友たちが私を見て驚きました。
「バッサリいったね! すごく似合ってるじゃん!」
みんながヘアスタイルを褒めてくれたので、ホッとした私。しかし、そんな私を面白く思わない人物がいました。
「前の方が良かったよ。ボブにしたら一気に老けて見えるし」
こう言ったのは、普段から私に意地悪なことばかり言ってくるママ友A子でした。この時もいつものように嫌味を言ってきたので、私はとてもイラっとしました。
切った理由を言うと?
さらにA子は話を続けます。
「私たちの年齢でロングヘアなんて貴重だったのにね。もったいな~い。伸びるまで何年もかかりそう」
きっとA子は私が周囲に褒められることが許せなかったのでしょう。ただ、こちらも言われっぱなしは耐えられません。そこで、私はA子に髪を切った理由を話すことにしました。
「ヘアドネーションをするために伸ばしていた髪を切ったの。ボブはAさんにとって微妙かもしれないけど、私の髪が誰かのためになるのなら万々歳だよ」
私たちの会話を聞いていた他のママ友たちは、「えら~い! よく頑張ってキレイに伸ばしたね!」と一層褒めてくれました。
これには何も言い返してこなかったA子。彼女は悔しそうな表情を浮かべて、その場から去っていきました。
私は周りの人全員に「似合っている」と褒めてほしかった訳ではありません。しかし、いちいち「前の髪型の方が良かった」などと言う必要はあったのでしょうか? あえて口に出してくるなんて、本当に意地悪な人だと改めて思いました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。