朝一で眼科へ
前日の夜に目が真っ赤に腫れてしまった私は、仕事前に眼科に行くことにしました。しかし、その日はどうしても外せない仕事があったので、できるだけ早く出社しなければなりませんでした。
そのため受付開始の30分前に眼科へ行き、外に並ぶことに。とても寒い日だったので待ち時間は苦痛でしたが、早く着いた甲斐があり一番に並ぶことができました。
無理なお願いをする母親
「これですぐ会社に行けそう」と思った矢先の出来事でした。
私が並び始めて10分ほどたった頃、一組の親子連れが後からやってきました。子供は小学校低学年くらいです。
母親は先に並んでいた私の姿をじろっと見ました。そして「うそっ!? 一番じゃないの? 早く診察してほしいのに!」と文句を言ってきたのです。
さらに「早く視力検査をして眼鏡屋に行かないといけないんで、子供を優先にしてもらえませんか~?」と頼んできた母親。
これに対し私は「急いでいるので、ちょっとそれは無理ですね」と断りました。
断ると逆ギレ
頼みを断られた母親は怒り心頭で、私に言い返してきました。
「こっちは子供連れで大変な思いをしているのに、なんてケチな人! どうせ独身でしょ? 母親の気持ちなんて分からないわよね!」
私は開いた口が塞がりませんでした。独身の私に母親の気持ちは分からないかもしれませんが、子供がいるから何でも優先というのは違うと思ったのです。
朝一で診察してもらいたいなら、寒かろうが何だろうが誰よりも早く来るのが当然のこと。急病ならともかく、眼鏡の処方箋のために順番を譲るなんてありえません。
しかし、この母親には何を言っても話が通じなかったのでした。
開院後猛ダッシュ
その後、眼科が開くと同時に、私を追い抜いて受付に行った母親は「うちの子を先に診てほしい」と頼み込みました。
しかし答えはもちろん「NG」。当たり前ですが「並んだ順番通りにお呼びします」とのことでした。
これを不服に思い、受付で文句を言い続ける母親。私を含め周りの人たちは、その光景を白い目で見続けていたのでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。