厳しすぎる生活費
子育てを頑張ってほしいという夫の意向で専業主婦をしている私は、夫から生活費をもらって日々やりくりをしています。夫は大企業に勤めており、給料は同世代の男性より上だと思います。
しかし、私がもらっている生活費はたった週1万円。これは食費だけではなく、日用品費も含めた金額です。私には小学生の息子が2人いるため、この予算ではなかなか厳しいものがあります。
夫に増額を頼むも
それでも自分なりに節約を頑張り、今までなんとかやってきました。しかし、物価高の影響でついに限界が……。そこで夫に生活費を増やしてもらえないか相談してみることにしました。
「週1万円では家族の食費だけでやっとなの。あと3千円多くもらえると助かるんだけど」
「1万円もあれば十分すぎる。お前の金銭感覚がおかしい。どうせ化粧品とか買ってるんだろ?」
もちろん自分のものは一切買っていません。しかし、私が何を言い返しても無駄でした。
夫の通帳の中身
私は夫の態度が許せませんでした。
このままでは息子たちに満足なご飯を食べさせてあげられない。それなのにどうして夫は生活費の増額を頑なに渋るのか。
どうしても理由が知りたくなった私は、部屋に置かれていた夫の通帳を勝手に見てしまったのです。
その残高はたった10万円。毎月の給料は、カードの請求にほとんど消えていました。
「家族のためには週1万円しか出してくれないのに、この引き落とし額は一体何なの?」
怒った私は夫に問いただしました。すると彼は信じられないことを言ってきたのです。
「俺が稼いだ金なんだから、俺が何に使おうが自由だろ!」
確かに夫が働いて得た収入ですが、それは基本的に家族のために使うお金であるはずです。親になったというのに、自分の給料は自分のために使うのが当然だと思っている夫に幻滅しました。
これを機に、夫への愛は完全に冷めた私。息子たちと家を出る費用を貯めるため、夫には黙ってパートを始めることにしました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。