ハイスペ夫と結婚
Aさんは婚活の末、経営者で稼ぎのいい男性と結婚。夫は稼ぎがいいだけでなく優しく、「こんな素敵な男性と結婚できて幸せだなあ」と思っていました。
夫は「働かなくていいよ」と言ってくれていましたが、社会とのつながりもなくしたくなかったし働くことが好きだったAさんはパートタイマーとして働くことに。
夫も賛成してくれ働いていたAさんでしたが、夫が忙しいことはわかっていたので、家事はほとんどAさんがこなしていました。「バリバリ働く夫にパートの妻」これは2人にとってベストな夫婦の形なはずでした。
夫の何気ない言葉
夫と結婚してからお金に不自由したことはありませんし、たまに贅沢もさせてもらっています。Aさんは夫の稼ぐ能力を尊敬していたし、夫へのねぎらいと感謝を忘れたことはありませんでした。
そんなAさんに対し、夫がある日何気なく言ったのです。
「お前は楽でいいよな〜。俺みたいな稼げる男と結婚できて本当にラッキーだよ。働いてるって言っても所詮パートで責任のない立場だもんなあ」
「そうだね。あなたは責任のある立場ですごいね」と流せばよかったのでしょうが、Aさんは夫のこの言葉が引っかかりました。
私のこと見下してるの?
お互いに好き同士で結婚し、対等な立場だと思っていたAさん。夫の言葉に強烈な違和感を覚えました。
稼ぎがよく経営者の夫は、パートで働くAさんのことを見下していたのです。Aさんはとても悲しくなりました。
夫からは「俺の方が稼いでいるからお前が家事をして当然」と言われたこともなければ「稼いでいるから俺の方が偉い」と言われたこともありません。
しかし、夫の根底にはそのような考えがあることが伺えて、Aさんの夫に対する気持ちは一気に冷めてしまったのです。
今後も夫婦を続けていける?
夫に「楽でいいよな」と思われていると知りながら、今後も夫婦を続けていけるでしょうか。Aさんは今後も同じような発言が続くのであれば、夫に言い返してみようと考えているそうです。
お互いに話し合って決めた「働く夫とパートの妻」という夫婦の形なはずなのに、楽をしていると思われてしまうなんて悲しいですよね。長く夫婦を続けていくためには、こうした違和感を見逃してはいけません。Aさんも夫の発言の真意を確かめてみた方がよさそうです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。