Sの披露宴は午後から。挙式に期待を膨らませながら会場入りすると、同じ階では午前中の披露宴の真っ最中。華やかな音楽やゲストの笑い声が漏れ聞こえる中、隣の控室からは新郎新婦が慌ただしく移動する気配が伝わってきており、Sは次は自分の番だなと支度を進めていました。
その後、30分遅れて到着したSの夫、披露宴案内の掲示板にふと目を向けた瞬間、書かれてある名前と、出入りしている見知った顔を見て驚愕。午前中の結婚式は夫の元カノ……会社の同期で、2年前に別れた相手だったのです。