モデル
私の娘・Y美は、幼少期からモデルとして活動しています。
Y美の希望もあり、学業優先であまり積極的な活動ではないのですが、Y美のクラスの保護者の中には、Y美のことを面白く思っていない人が数名いました。
彼女たちはあからさまに私やY美を避け、あろうことか自分の子どもたちに「Y美ちゃんとは仲良くしない方が良い。」「あの子は性格が悪いから気をつけろ。」などと吹き込み、Y美をイジメるように仕向けていたのです。
転校生
ある時、学校の近くに大きなマンションが建設され、複数の転校生が来ることになりました。
Y美のクラスには3名の女子が転校してきたのですが、その保護者たちは転校してきた保護者たちを丸め込み、Y美の根も葉もない噂話を刷り込んだのです。
ある日、私とY美は転校生の保護者と近所のスーパーで偶然遭遇しました。
するとその保護者は聞こえるように「あの子じゃない? お金でモデルになった子って。」と嫌味を言ってきたのです。
その態度と言葉に腹が立った私は、直接その保護者に話しかけることにしました。
噂話
私に話しかけられた保護者はタジタジしていましたが「Y美ちゃんって嫌われ者なんでしょ? お高くとまってクラスの女子イジメてるって聞いたけど?」と言い訳がましく呟きました。
まったく根も葉もない噂なのに、一方的な話だけで信じ込んでいるその保護者にも呆れましたが、あることないこと吹聴しているクラスの保護者たちに対して、私は猛烈に腹が立ちました。
報告
私は一連の話を学校側に報告。
普段からクラスの不穏な空気を感じていたという担任の先生が働きかけてくれたことで、PTAなどでも問題になり、最終的には該当する保護者たちが私とY美に対して謝罪をしてきました。
今ではY美に対するイジメも少しは落ち着きましたが、いい大人になっても噂話に振り回される人が多いことに私は心底呆れています。
イジメはダメだと子どもに教える立場の人たちがこんなことをするのでは、将来が思いやられますね。
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。