帰省の際に持って行く手土産。でもそれが喜ばれていなかったら……? 義母との関係を見直すきっかけとなった出来事を筆者の友人が聞かせてくれました。

義母への手土産、その思いは届いていたのか?

結婚して数年経ったある日、義母との関係を見直す出来事がありました。

私は、夫の実家に行くときは手土産を持って訪問するようにしていました。洋菓子やおせんべいなど、義母が喜びそうなものを考えながら手土産を選んでいたのです。

義母は「ありがとう」と受け取っていました。「でも私だけじゃ食べられないから、みんなで食べましょう」と言いながら。

義妹のプレゼントが明かした、意外な真実

ある日の会話で、義母から、義妹(夫の弟の妻)が持ってくるプレゼントに迷惑していると愚痴を聞かされました。

義妹は、義母の誕生日や敬老の日、母の日などにお菓子や花、入浴剤などをあげているようです。そして「使わないから、持っていってくれない?」と言われ、義母が義妹からプレゼントされたものを私がもらうようになりました。

義妹の立場になってみると、喜んでもらおうとプレゼントをあげているのに、そのまま私に流れているのは嫌だろうなと思いました。プレゼントや手土産は、相手に喜んでもらえるからこそ渡す意味があるものです。

手土産なしの私の選択!

義母はこだわりが強く、自分で「これ!」と決めたらそれだけを使う人。私が持っていく手土産も、喜ばれていないだろうと想像がつきました。

それからというもの、私は義実家に行くとき、手土産は持っていかないようにしたのです。今もそれで何ら問題はありません。

私自身、手土産やプレゼントはもらってうれしいものです。でも、義母にとっては迷惑だったんだと気付いたのでした。
このことから、人によって価値観は様々だということを改めて学びました。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。