「もうダメ、、、」辛いことは重なる
40代のAさんは中学生の子どもを育てる母です。最近のAさんは夫とひどい喧嘩をし、反抗期を迎えた子どもからは冷たい言葉を浴びせられ、さらに仕事も人間関係がうまくいかず辞めることになっていました。
辛いことが短期間に重なったAさんの気分はひどく落ち込んでいました。落ち込んでいようがいまいが日々は過ぎていき、なんとか毎日を過ごしていたAさん。
新しい仕事を探さなければと思いつつも行動できず、退職の日を迎えても次に何をするかは決まっていませんでした。
「もういい年だし、、、」諦めの気持ち
実はAさんには新しくやってみたい仕事がありましたが、40代という自分の年齢を考えると「もういい年だしなぁ……」と新しいジャンルへの挑戦に動き出せずにいました。
そんな中、仕事を辞めて時間のできたAさんは祖母に会いに行くことに。90代の祖母はまだまだ元気に一人暮らしをしていて、会うと元気をもらえる存在です。
祖母は会うなりAさんが悩み事を抱えていることを見抜き、話してみたら気持ちが楽になるよと声をかけてくれました。そこで、Aさんは今の悩みをすべて祖母に打ち明けました。
祖母から見ればまだ赤ちゃん
悩みを聞いてくれた祖母は、大笑いをして次のように言いました。
「私から見ればAちゃんなんてまだ赤ちゃんみたいなもんよ。やりたいことはやった方がいいわ。もし私がAちゃんの年に戻れるとしたらいくらでも払うわよ」
祖母の言葉にAさんはハッとさせられました。自分では「もう40代」と思っていましたが、祖母から見れば「まだ40代」でしかないのです。
祖母の言葉に勇気づけられたAさんは奮起し、新しい仕事に挑戦していくことを決めました。
人生で1番若いのは今!
落ち込んだ気分から回復したAさん。早速行動し新しい仕事に応募してみました。夫とも仲直りし、反抗期の手強い息子とも戦っていきます。
祖母と話したAさんが実感したのは「いつだって今が人生で1番若いのだ」ということ。だったらくよくよしている時間がもったいないと感じたAさんは、行動を開始したのです。
「やりたいことをやって今度は楽しそうな姿を祖母に見せたい!」そんな気持ちで現在は40代からの再スタートを頑張っているそうですよ。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。