北海道で行われる推しグループのコンサートに、同僚A子とその提案で加わったB子の3人で参加することに。いつもとは違うメンバーでの旅行が、思わぬ形で心に影を落としました。
楽しいコンサートと苦い思い出
待ち合わせ時間に間に合うように、ドームに到着、二人を待ちました。
しかし、「グッズ売り場に並んでいる」という二人は時間に間に合わず。
全員揃って入らないといけないので、私は寒空の中、入り口付近で待ちぼうけすることに。
開演時間までには入場できましたが、体と心はすっかり冷え切っていました。
コンサート自体は素晴らしく、推しを間近で見る時間は最高でした。
ただ、その輝きの裏で、「この旅行での私は何だったのだろう」と自問する時間が続きました。
コンサート終了後、私の予約していたタクシーに楽しそうに乗り込む二人の姿に、胸の中に静かな怒りが湧き上がりました。
「こんな旅行になるなら、なぜ誘ったのだろう」 と考えずにはいられませんでした。
友情の終わりと学び
結局、B子にとっての私は、
「人気アイドルの名義を持ったコンサートに連れて行ってくれる便利な人」
だったのだと、虚しさが広がるばかり。
元々そこまで親しくありませんでしたが、この旅行を最後に、私はB子とのつながりを断ちました。
A子との関係は続けていますが、やはり二人きりのほうが自然体で楽しめると実感しました。
「同行者選びの重要性」 という教訓が、私の心に深く刻まれた出来事です。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。