学生時代、A子は何度も食い尽くし系の父親に悩まされました。
そこでA子はある作戦を実行! その作戦とは一体何だったのでしょうか。
A子に話を聞きました。
食い尽くし系の父親にうんざりする日々
A子の父親は、いわゆる「食い尽くし系」の典型でした。
家にある食べ物を、自分のものだろうが子どもの食べ物だろうが、気にせず食べてしまうのです。
そのたびに、A子は「どうして、私の分まで食べるの!」と注意していたのですが、父親は、「腹減ってたから」や「気づかなかった」などと言い訳をして、まったく反省する気配がありません。
A子はその様子に呆れるばかりでした。
修学旅行のお土産も餌食に……激怒したA子の反応
中学3年生の修学旅行を終えたA子は、家族のために3箱のお土産を買って帰りました。
「明日みんなで食べようね」と母親に話し、その日は眠りにつくことに。
ところが、翌朝目が覚めると衝撃の事実が発覚します。
なんと夜遅くに帰宅した父親が、3箱のお菓子全てを平らげていたのです。
「お父さん、全部食べたの!?」
と問い詰めるA子に、父親は悪びれる様子もなく、
「うん、うまかった。すまんすまん」
と平然と言うではありませんか。
あまりの態度に怒りが爆発し、
「なんでいつもそうなの!」
と責めるA子でしたが、父親は
「謝っているのに許さないお前が悪い」
まさかの逆ギレ。
そのまま部屋を去っていきました。
A子の怒りはしばらく収まらなかったのです。
再び修学旅行! 野菜室作戦で3年越しのリベンジ
この出来事をきっかけに、A子は父親の行動を変えることは難しいことを悟りました。
しかし、悔しい気持ちを抱えたままではいられません。
高校の修学旅行が近づくと、A子は母親に相談し、父親が手を出せない作戦を考えました。
それは、「お土産のお菓子を冷蔵庫の野菜室に隠す」というアイデア。
父親は野菜が苦手で、野菜室には絶対に手を出さないことを母親が見抜いていたのです。
作戦成功! A子が学んだ「人を変えるより対策を」
作戦は見事成功!
A子と母親は無事にお菓子を楽しむことができました。
A子はこの経験を通じて「父親を変えようとするより、自分たちで対策を考えるほうが現実的だ」と学んだのでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。