実家で過ごした幸福な日々。結婚で新たなスタート!
私は大学卒業後、就職してからもずっと実家暮らしでした。都内の利便性の高い場所に住んでおり、一人暮らしをしたいという思いもありませんでした。両親は飲食店を営んでおり、家族仲はとても良かったです。
そして私は20代後半で結婚を決め、家を出ることに。両親は結婚をとても喜んでくれました。
突然の電話、母の異変に驚く! 「空の巣症候群」の始まりとは
結婚後の新居は、夫と見つけた郊外のアパート。職場や実家からは遠くなりますが、家賃を考えると仕方ありません。
夫との生活や新居にも慣れ、数カ月経ったころのこと。父から「お母さんの様子がおかしい」と電話がありました。
実家に帰り父に様子を聞くと、私が家を出てからというもの、母は気分が優れない日が続き、お店にも出なくなり、夜も眠れなくなってしまったとのこと。
父と母は「更年期かな」と思っていたようです。でも病院に行くと、「更年期もあるが、環境が突然変わってしまったことが原因だろう。更年期と空の巣症候群が重なったのかも」と言われたとのことでした。
週末帰省で見えた光! 家族の絆が支える母の心
振り返ると、私は仕事や新生活が忙しく、まったく実家に帰れていませんでした。
母の症状を聞いてからというもの、私は夫の了解も得て、週末だけ実家に帰り母と過ごすようにしたのです。それを繰り返していくうちに、いつの間にか母の症状も落ち着いていきました。薬や通院の効果ももちろんですが、ゆっくり母と話す時間を持てたことが、今の良い結果につながったと思っています。
今では母はすっかり元気になり、父とお店を切り盛りしています。私は定期的に孫を見せに、実家に帰っています。
【体験者:30代・会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。