タブレット学習に励む息子
私は小学1年生の息子を育てている母親です。今年の春から小学生になった息子は、勉強が得意な友達の影響でタブレットの通信教材をしたいと言い出しました。
「僕も友達みたいに漢字を書けるようになりたい」と目をキラキラ輝かせる息子。そのやる気に押されて、受講してみることにしました。
すぐに飽きるかなと心配していましたが、毎日一生懸命に取り組む姿に私は感心しています。
悪影響だと主張する義母
そんなある日、「近くまで来たから」と突然義母が家にやってきました。
タブレットで勉強している息子を見て驚いた義母は、「子供の頃からタブレットなんて使わせたら目が悪くなる」と目くじらを立てたのです。
「今の時代は当たり前なんです。目が悪くならないように休憩も挟んでさせています」
私は義母に説明したものの、全く理解はしてくれません。
「こんなの悪影響でしかない。やっぱり紙に直接書いて学ぶのが勉強よ」
タブレット学習に対して否定的なことしか言ってこない義母にイラっとした私。しまいには「機械に丸投げして親が楽したいだけでしょ」と私にありえない文句を言ってきたのでした。
義母の発言に息子は……
勉強しながら私たちの会話を近くでずっと聞いていた息子。ひと段落したのか、タブレットのカバーをぱたんと閉めました。
「今は学校でも全員タブレットを使って授業しているんだよ。おばあちゃんそんなことも知らないの?」
息子はあきれた様子で義母に話し始めました。
「僕はタブレットが悪いなんて思わないよ。お母さんが忙しい時でも、これならすぐに丸付けをしてくれるんだ。それにね、漢字だってこんなに分かりやすいよ」
タブレットの画面を義母に見せた息子は、自分の気に入っているポイントを義母に説明し始めたのです。孫に教材の良さを力説された義母は、何も言い返せませんでした。
最初は「勉強は紙しかありえない」の一点張りだった義母。しかし、最近は息子がタブレットで熱心に勉強する姿を見て「今の時代はこんなに便利なものがあるのね」と感心してくれています。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。