ついに文句を……!
男性はついには立ち上がり、杖をついて受付まで行き、「ずっと待っとるんだが、まだか? さすがに遅すぎるだろ、早くしろ!」と受付の女性職員に向かって言い放ったのです。女性職員も、鳴り止まない電話や次々と来る患者さんの対応をテキパキとこなしており、決してのろのろ仕事をしているわけではなかったため、「そんな言い方しなくてもいいのに」とA子はハラハラしながら見守っていました。
女性職員が対処
しかし、受付の女性職員はA子の予想に反して、まったくひるむことなく、「お待たせして申し訳ありませんが、順番にやっているのでもう少しお待ちください」と淡々と、しかし毅然と言い返したのです。
A子はいつもこの受付の女性職員に「クールで少し厳しい印象」を持っていました。しかし、高圧的な態度をとる相手に対して、感情に流されず冷静に対処できる姿を見て、この時ばかりは「プロフェッショナルでかっこいい!」と思ったA子でした。
病院での待ち時間が長すぎると、どうしてもイライラしてしまいがちです。ですが、一生懸命対応してくれている職員の方々にその怒りをぶつけても、状況は好転しません。
殺気立った空気の中でも、自分の仕事を全うする職員さんの姿に、「自分も心に余裕を持ちたい」と学んだA子。イライラをぶつけるのではなく、お互いに「お疲れ様です」と言い合えるような余裕を持てるようになりたいと感じた一日でした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。