接客業をしていると、厄介なお客さんに遭遇することもありますよね。理不尽なことを言われて、不愉快な思いをした経験がある人もいるのではないでしょうか。今回はスーパーで働く筆者の友人が体験したエピソードをお届けします。

セルフレジのクレーム

私は30代の主婦で、家計を支えるためにスーパーのレジでパートをしています。
最近はセルフレジも導入され、従業員の負担もかなり少なくなってきたのですが、つい先日そのセルフレジを巡って、1件のクレーム騒動がありました。

その日は休日で、スーパーはかなり混み合っていました。
従業員の私たちも目が回るような忙しさで、正直お客様1人1人の様子を気にしている暇はありませんでした。

そんな状況の中、夕方近くになって、中年女性が怒った様子で乗り込んできたのです。

事情を聞くと、その女性は数時間前にセルフレジで会計をした際、千円の買い物をして、1万円札を入れたのに、おつりが4千円しかなかったと言います。

私は「お入れになったのは5千円札ではないでしょうか?」と、なるべく丁寧に尋ねてみました。
しかし、女性は「絶対に1万円札を入れた!」の一点張り……。

ヒートアップする女性

しかし、セルフレジの機械が1万円札と5千円札を間違うなんて考えにくいことです。実際、これまでに1度もそんなことは起きていません。

そこで私が「5千円札の間違いでは……?」と再度確認すると、女性は急にヒートアップ!
「この店は客を疑うのか! 金返せ!」と、店内に響き渡るような大声で叫び始めたのです。

周囲のお客さんもチラチラとこちらを見てきます。私は平静を装いながらも、内心では冷や汗をかいていました。