ですがみんなで楽しく飲食をしている場で、個人的な考え方を押し付ける行為はいかがなものでしょうか。
これは筆者知人のAさんの体験談です。
孫を溺愛する義父
私の息子の裕太(仮名)は、夫の実家では初孫。
裕太を溺愛する義父は、いつも裕太が喜ぶようなおもちゃや食べ物をたくさん用意して待っていました。
義父の裕太に対する愛情はとてもありがたいものでしたが、義父の価値観に戸惑い距離をおきたくなる出来事が起こったのです。
義父の食育の価値観に戸惑い
裕太が幼稚園に通っていた時の夏休みに、義実家に行った時のことです。
義父が買ってきて冷やしておいたスイカを義母が切ってふるまってくれました。
「食べ物は大切にするように」と両親から教えられて育った私は、裕太にも同じように教えていました。
私から「スイカは白いところが見えるまで食べようね」
と教えられていた裕太がスイカを食べる様子を、義父は不機嫌そうに見ていました。
そして義父から驚きのひと言が飛び出したのです!
義父の言い分に困惑
「裕太に貧乏くさいことをさせるな! スイカは甘いところだけ食べさせろ!」
と私に怒鳴りつけた義父。
「いいか、スイカはこうやって甘いところだけ食べるのが、かっこいいんだ」
と裕太に言い、カットしたスイカの上の部分だけをひと口かじって食べて捨ててしまったのです。
義父のふるまいを見て裕太は困った顔をしていました。
すぐカッと逆上しやすい義父のすることには、私も夫も義母も口をはさめません。
裕太は戸惑いながら義父と同じようにスイカを食べていました。
その価値観は受け入れられません!
義父はその場にあったスイカを、すべてひと口だけ裕太に食べさせて捨ててしまいました。
裕太に“スイカの甘くておいしいところを食べさせてあげたい”という義父の気持ちはありがたく思います。
でも困惑する裕太を尻目に、自分の価値観を押し付けてくる義父の行為は受け入れがたいものがありました。
この出来事からしだいに義実家への足が遠のくようになり、義父とは距離を置くようになりました。
【体験者:40代・パート、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。