20年のキャリアパートと新入社員の出会い
私はスーパーのお惣菜売り場でパートとして働いています。お店のオープンと同時に働き始め、かれこれ20年になります。定期的に社員が入れ替わりますが、今回配属された社員は20歳前半の女性Kさん。
社員とは仕事で関わる機会も多いので、うまくやっていこうというのが私たちパートの総意でした。
不躾な態度がもたらす職場の緊張
女性社員Kさんが配属されたばかりの頃から、パートへのあたりがきついなと感じる場面が多くありました。
私が天ぷらを揚げていて少し手が空いたので他の仕事をしていると「もっと他にやることあるだろう!」と声を荒らげたり、他のパートさんが掃除をしていると「さっさときれいにしてくださいよ! 検査くるんですから!」と強く言ったり。
Kさんは、おとなしい性格の人や何も言い返せない人にだけ強く言う傾向にありました。
そしてKさんの態度でみんなが萎縮してしまい、今までなかったミスも増えるように。職場の雰囲気は悪くなる一方で、パートで働く私たちは参ってしまいました。
限界点と変化への一歩
ある日、Kさんが発注ミスをしてしまい、注文のお弁当が作れない事態が起きました。みんなで対策を考えているとき、突然Kさんがドアの隅にあったゴミ箱をガン! と思いっきり蹴っ飛ばしたのです。直すこともなく去っていき、私たちはゴミを集めました。
「さすがに、この態度は改めてもらいたい」と、私たちはマネージャーに相談。マネージャーも思うところがあったのか、話をしっかり聞いてくれました。翌日仕事場に行くと、Kは嘘のように大人しくなっており、私たちに強く当たることもなくなったのです。
ずっと悩んでいた社員の暴走でしたが、相談してすぐ職場環境が改善されたことに安堵しました。
【体験者:50代・主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。