人の努力にただ乗りしてくる厚かましい人って、時々いますよね。そんな人に目をつけられてしまった時、あなたならどうしますか? 今回は筆者の友人が先日遭遇したというママ友のエピソードを聞かせてくれました。

サッカーの試合の場所取りへ

これは私が先日、息子のサッカーの試合を観戦しに出掛けた日の出来事です。
試合会場はそれほど広くない小学校のグラウンドで、保護者が観戦できるスペースは限られている上に、対戦相手のチームの保護者も来るので混雑は必至でした。

息子が初めてレギュラーとして出場する試合ということもあり、絶対にいい場所で見たかった私は、息子の支度を夫に任せて早めに小学校に到着し、門が開くのを待つことにしました。

開門直前に現れたのは

幸い、かなり前のほうに並ぶことができたのですが、私の後にも保護者がどんどん列を成していたので、「早めに来ておいてよかった……」と胸を撫で下ろしました。

もうすぐ開門という時間になると、場所取りにダッシュしようと保護者たちの雰囲気もなんとなく鬼気迫ってきます。
その時、顔見知りのB美というママ友が、突然「あ、ちょうど良かった! 私もご一緒させて♡」と私の横にむりやり割り込んできました。

一緒に座る気?!

驚いた私は、「ちゃんと後ろに並んだほうがいいし、一緒に座ることはできないよ」と言いましたが、B美は全く聞く耳を持たず。

そうこうしているうちに門が開き、席取りのためにみんなが走り出しました。私も慌ててグラウンドに向かい、運よく観戦しやすそうな場所を見つけることができたのですが……

B美はシートも持参していないようで、厚かましく「シート用意してくるなんて準備がいいね~♪」と、私と一緒に座る気まんまんの様子です。

お気の毒ですが他を当たってください

私は内心ため息をつきながら、持参したシートを広げました。
そのシートを見てB美は唖然! 私が持参したのは、大人2人座るのが精一杯の小さなシートでした。夫と自分が座れればいいし、大きなシートを広げると周囲に迷惑かと思い、あえて小さなシートを持ってきたのです。

そのタイミングでちょうど私の夫も到着。私と夫が座ると、B美の場所は当然なくなってしまいました。

悔しそうに別の場所を探しに去っていくB美のことを、少し気の毒には思いましたが、スペースは限られているし、どうしようもありませんよね……。
それに後から来て、いい場所に座ろうとは虫が良すぎます。これに懲りて、次からは自分でちゃんと並んでほしいものです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。