通学中の子どもたちに、近所の方が声をかけるのはよくある風景ですよね。「おはよう!」「いってらっしゃい」の挨拶だけでなく「頑張って!」と激励の言葉をかけることもあるでしょう。今回は、筆者の母の知人女性が子どもたちへの声かけの難しさを痛感した実体験をご紹介します。
同居中の孫の友人Tくん
50代のHさんは、長男一家と同居しています。
孫のRくんが小学校4年生だったころのこと。
毎日のように、放課後は仲良しのTくんを自宅に呼んで遊んでいました。
毎朝Tくんに「頑張って!」と声かけ→母親が登場し……
6年生になると、RくんとTくんは別のクラスに。
2人とも中学受験で忙しく、放課後に遊ぶ時間もありません。
子ども同士は疎遠になっていましたが、HさんにとってTくんも孫同然のかわいい子です。
Tくんは毎朝、Hさんの自宅の前を通って小学校へ通っていました。
そこでHさんは「おはよう! 今日も頑張ってね!」と元気に声をかけていたのですが……。
ある日、突然Tくんのママが自宅にきて「実は」と意味深な顔で話しはじめました。