医師という仕事はとても素晴らしいものですよね。ですが、どの職業に関しても他人がとやかく言えるものではありません。女性警察官をしている友人が、悔しい恋愛話を聞かせてくれました。

警察官としての誇り

私は大学卒業後、警察官になりました。配属先で中国語が必要だったので必死に勉強し、日常会話をマスターするまでに。日々の業務は忙しく苦労は多いですが、やりがいがあるし、昔からなりたかった警察官という職業に誇りを持って日々過ごしていました。

医師との出会いと結婚への期待

ある日、合コンで知り合った彼と意気投合し、付き合うことに。彼は医師をしていて、仕事にやりがいを持っていました。彼の仕事に対する姿勢に共感できる部分も多く、仕事の話などもお互いによくしていました。

そして出会って2年ほど付き合ったころ、私は結婚を意識するように。彼とは相性もよく話も合うし、このまま家族になりたいなと、私は恋愛の延長上に結婚がありました。

彼の実家は遠方ですが、私はそろそろあいさつをしに行きたいと話していました。でも「仕事が忙しいし」と、彼はまったく乗り気ではありません。一方、私の実家は電車で行ける距離ですが、こちらにも行こうとしません。

衝撃の真実! 職業差別に直面して

しびれを切らした私は、ある日彼に「私との結婚を真剣に考えてほしい」と伝えました。すると彼は衝撃の言葉を放ったのです。

「知ってると思うけど、うちは代々医者の家系。結婚相手は医者以外連れてくるなって言われてる。うちの家は、医者以外の職業を認めてないんだよ」と。

私と結婚したいと考えてくれているのなら、親を説得してくれてもいい気もしますが、彼は私との結婚のために親を説得する気はゼロ。付き合っているだけならいいけれど、結婚相手となると私の職業はNGだというのです。

私の新たな幸せへの道は

結局、2年付き合ったのに彼の親に会うこともなく、「私と会ってもいないのに、ハナから職業差別をする家なんてこっちから願い下げだ!」と彼とはお別れをしました。彼にも思うところはあったかもしれませんが、振られても何も反論することもなく、あっけないお別れとなりました。

その後、私は消防士の彼と出会い結婚。今は2人の子どもに恵まれて、とても幸せです。

【体験者:30代・公務員、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。