ママ友・Y子
私の息子は、小学校1年生。
同じクラスで近所に住むR君と仲が良く、放課後もよく遊んでいます。
R君の母親・Y子とは顔見知りで、シングルマザーとして頑張っていると聞いていました。
しかし、最近気になるのはR君が我が家で話している内容。
「ママはいつも寝てるから、僕一人でご飯食べたんだ。」
「今日は朝パンがあったからラッキーだった。いつもは何にも食べないんだよ。」
R君は悪びれもせずに話しているのですが、Y子の様子には気になるところがありました。
お出かけ
ある夏休みの日のこと。
仕事で忙しかった夫がようやく休みが取れ、私たちは息子の行きたがっていた動物園に行くことにしました。
準備をしていると、インターフォンが鳴り、玄関先にはR君の姿が。
「遊ぼう!」と言ったので「R君、ごめんね。今日はお出かけするんだ。」と私が言うと「え! いいなぁ! 僕も行きたい!」と言い出したのです。
「勝手に出かけるとお母さん心配するから。また他の日に遊ぼう。」と言ったのですが、R君はなかなか首を縦に振りません。
仕方がないので、出かけついでにR君を家まで送り届けることにしました。
一緒に
R君の家に着き、インターフォンを鳴らすとボサボサの頭をしたY子が出て来ました。
私は事情を説明し、「また他の日に遊んで。」と言ったのですが、Y子はとんでもないことを言い出したのです。
「どうせ動物園に行くなら、一緒に連れて行ってもらえない? 私今日も仕事だから。」
母親にOKをもらったR君は嬉しそうに車の中へ。
息子と2人で盛り上がっている様子を見てしまうと、断ることもできませんでした。
お迎え
結局、その日はR君も一緒に行動することになり、帰りがけにR君を送り届けたのですが、いくらインターフォンを鳴らしても応答がありません。
R君を一人にしておくことも不安があったので、我が家で夕食を食べることに。
Y子のLINEにメッセージを送ったものの、一向に既読が付かない状態でした。
しばらくすると「後でお迎えに行くので、それまでお願いします。」というメッセージが。
しかし待てど暮らせどY子は迎えに来なかったのです。
夜中
Y子は22時を過ぎても連絡をしてきませんでした。
仕方がないので、R君は我が家で寝かせることにして、私はY子が来るのを待っていました。
家のインターフォンが鳴ったのは夜中でした。
玄関を開けると、お酒の匂いをプンプンさせたY子が立っていて、「R! 帰るよ~!」と大声でR君を呼び、お礼も言わずにR君を連れて帰ってしまったのです。
情報
後日、私は買い物へ行ったとき、仲の良いママ友にバッタリ会ったので、Y子のことを相談してみました。
すると、R君と保育園が一緒だったというそのママ友は、以前からおかしいと思っていたと言うのです。