それは、子どもの幸せを妨げるような支配、放置、過干渉などをする親のことを言うそうです。
今回はそんな毒親に育てられた筆者の友人A子さんの、少し悲しいお話を紹介します。
どうしてそうなってしまうの? 悲しくてやりきれない
ある日、娘が母からお菓子を貰ったのですが、嬉しさのあまりお礼も言わずソファへ走って行ってしまいました。
A子さんが娘を叱ろうとすると、
「ほんと、アンタの子だわぁ」
「お礼も言わず無礼な感じとか、自己中な感じとか」
そうニヤニヤと、意地悪い顔で笑う母を見てゾッとしました。さらに、
「血って争えないものね! あんなに可愛いのに、あんたの血を受け継いじゃったのねぇ……」
そう憐れむように言われた言葉が引き金でした。
A子さんは昔の暗い気持ちに引き戻されてしまったような、なんとも心地の悪い感覚に陥ってしまったのです。
関係が良好になったと思っていたのは、A子さんだけだったのでしょうか?
会う機会が増えると昔のような感覚に戻ってしまったのか、どうも母の毒親の部分が出てきているようでした。
それ以降は何かと理由をつけて、実家に行く機会を減らしています。
娘は母に会えずに寂しそうにしているので可哀想ですが、A子さんは自分の心を守るため、またしばらく距離を置こうと冷静に思ってしまった出来事でした。
まとめ
悪気はなかったのかもしれませんが、いくら血の繋がっている親だとしても、言っていい事と悪い事がありますよね。子どもは親の所有物ではないはずです。
自分の心を守る為にも、やはり適度な距離感で接するのがいいのかもしれません。
【体験者:30代・主婦、回答時期:2022年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。