イヤイヤ期真っただ中に訪れる3歳の七五三撮影。記念に写真スタジオで撮影する方も多いですよね。これは筆者の娘が3歳の七五三のときに体験した微笑ましくも苦い思い出エピソードです。

七五三の記念撮影

季節が夏から秋に移り変わり涼しくなってくると始まるのが子どもの七五三撮影。今は前撮りをするなどして親も気合いが入りますよね。

これは筆者の娘の3歳の七五三撮影のときの話です。

3歳の七五三と言えば、イヤイヤ期の真っただ中で、何もかも自分でやりたがるお年頃です。
着物やドレス選びのときから、親の意向は全く聞かず、自分で好きな着物とドレスを選んだ娘。

まあ、それでご機嫌に撮影できるなら良いかと、私も娘の意向を優先しました。

ノリノリの撮影からの不機嫌

いざお気に入りの着物に着替えて、人生初のメイクもしてもらい、お姫様気分でご機嫌に始まった撮影でしたが、時間が長くなってくるにつれ、娘の機嫌が怪しくなってきました。

ここまでは想定内で、普段は食べさせていないお菓子で釣ってみたり、好きなキャラクターのぬいぐるみであやしてみたり、写真スタジオのスタッフさんと親の私たちは、娘のご機嫌を取るのに必死です。

イヤイヤ期でも単純な娘は、いつもならこれで機嫌を持ち直すところが、この日に限っては何をしてもグズグズ。

親の努力の甲斐も虚しく娘は、「もう嫌!」と言って、床に寝そべりギャーギャー泣き出し、勝手に着物を脱ごうとする始末です。

「せっかく高いお金を払って撮ってもらっているのに……」と、泣きたいのはこちらです。

写真スタジオのスタッフさんにも謝り、何とか奇跡の1枚を撮ってもらって、大人だけが汗だくになりながら撮影は早々に終了。

まさかの体調不良に猛省

やり場のない感情にイライラしつつ、帰りの車でヘアメイクも乱れまくりの姿で疲れて爆睡している娘を見ると、幼いながらに緊張して頑張ってたんだなと少し気持ちも落ち着いてきました。

しかし、家に帰ってからも何だかご機嫌斜めの娘。もしかして? と熱を測ってみると、38度の発熱。それでいつもより機嫌が悪かったんだ……。

朝から熱があったのかも。気付いてあげられずごめん! と、親として反省です。

今でも、その時撮影した七五三の写真を見るたびに、少し熱っぽい顔で作り笑いを浮かべる娘を見ては、そのときのことが思い出されます。苦い思い出となった七五三撮影でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2014年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。