私たちは心のどこかで「自分の親はいつまでも元気」と思ってしまいがちですが、老いは誰にでも平等に訪れます。
筆者友人のM子が、母親の入院生活とその後のサポートを体験し、感じたことを語ってくれました。

自宅でリハビリ

退院後、毎日のように私は実家に通いました。

入院生活で衰えてしまった筋力や機能が回復するように、母と一緒に家事をして母が少しずつ体を動かせるようにサポートしました。

たくさん母に話しかけて昔の話をするとしだいに記憶が戻り、無表情だった母の顔に以前のような生き生きとした表情がもどりました。

今では私の支えがなくても一人で歩け、外出するのも不安ありません。

「じっとしてると体がなまっちゃう」
と動き回る入院前と変わらない母を見て、心の底から安堵しています。

今、一緒に過ごせる時間を大切に

幸い母は無事に回復して元気な母にもどりましたが、母が私を忘れてしまった不安な日々を忘れることはないでしょう。

もちろん、どんな母も私にとって大切な母には変わりありません。

だからこそ元気な時から頻繁に会い、過去の思い出を話し合ったり、今の思い出を新たに作っていくことが大切だと感じました。

【体験者:50代・専業主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。