人の心の隙間にスッと入り込もうとする”したたかな女”。そんな人物に目を付けられては非常に厄介です。今回は筆者の知人から聞いた「夫を狙う同僚」のエピソードをご紹介します。
結婚に否定的だった同僚
私が結婚したばかりの頃のことです。夫と二人で住み始めた新居のアパートに、同僚で友人のA子が「遊びに行きたい」と言うので、来てもらうことにしました。
私と夫は同じ会社勤めで、先輩後輩の間柄。もちろん同僚のA子も夫とは面識があります。
私が夫と交際をしていた頃から、よく相談に乗ってくれたA子。ただ「結婚はまだ早いんじゃない? 旦那さんが同じ職場だと仕事しづらくなるよ」と夫との結婚に否定的でした。
そんなA子が自ら家に遊びに行きたいと言ってくれたことで、なんだか結婚を認めてもらったような気がしたのです。
なんでそんなこと言うの?
A子が家にやってくると、「わぁーオシャレだね」とインテリアを褒めてくれました。それに気を良くした夫が「ありがとう」とA子にほほ笑むと、A子は照れくさそうな仕草を見せたのです。
「あれ? もしかして……」
私はこのとき嫌な予感がしました。でも、私が夫と結婚したわけだし、あまり気にしないでおこうと思ったのですが……。
「先輩、知っていますか? この子ってすごくモテモテだったんですよ。百戦錬磨の女って言われていて、男もとっかえひっかえだったよね!」
夫に言わないでもらいたいことを、勝手に脚色しながらペラペラと話しはじめたA子。変な汗が出てきた私はその場に居づらくなったので、「ちょっとトイレ」と席を外したのです。
同僚の信じられない言動
私が部屋のドアを閉めた瞬間、A子は声色を変えて夫にこう語りかけました。