「人手不足」「残業」「休日出勤」「時間外労働」「ハラスメント」どこの会社でも多かれ少なかれ問題はあると我慢していませんか? 今回は同じような考えを持ち、自分を追い詰めてしまった私のエピソードをご紹介します。

見逃していたSOS

私は全国展開している会社の正社員で営業や事務をしていました。

この会社に入社したとき、すでに前任者は退職しており、引き継ぎもない状況で手の空いた上司や同僚が仕事を教えてくれる体制でした。

入社して1か月経ったころ、昨日まで一緒に働いていた1人の同僚が突然退職。それから間もなくもう1人の同僚が体調不良を訴え、長期休暇に入りました。

常に新しい社員の募集がかかっていましたが、なかなか新人が入社してくることはありません。

入社して3か月が経ったころには、私自身も毎日の残業と終わらない業務に疲労を感じ始めていました。

自分に言い聞かせる

実は私、この会社に入社する以前はアルバイトの経験しかなく、正社員として会社に勤めるのは初めて。

入社から半年経った頃には仕事に慣れてきて、ひと通りの業務はこなせるようになっていたものの、体の疲労感が取れず、なぜだかいつも苛立っていました。通常時の体調やメンタルではないと感じていたのですが、なんせ初めての会社勤めです。

「このくらいで辞めたらだめだ」「どこの会社も大変なのは当たり前だ」「ハラスメントがなく、待遇が平等なホワイト企業なんてない」と自分に言い聞かせ、毎日疲れの取れない体で無理やり出社していました。