不妊治療はなかなか実らず、長きにわたることもあります。そんな治療中に友人の妊娠の話を聞くと、お祝いしたい気持ちと羨ましい気持ちで、複雑な思いをする人も多いでしょう。今回はつらい不妊治療中に友人から無神経なセリフを浴びせられた経験のある筆者の知人、Eさんのお話です。
長い不妊治療
Eさんは20代前半で結婚しましたが、なかなか子どもを授からず、不妊治療を始めて5年以上が経っていました。
不妊治療には痛みを伴う治療も多く、Eさんの体力も気力も限界に近づいています。高額な費用もかかるため、夫婦2人で必死に働いて捻出していました。
「そろそろ諦めた方がいいのかな…… 」
「あと1年だけ頑張ろうか」
Eさん夫婦は強く子どもを望んでいたので、なんとかあと1年頑張ろうとお互い励まし合いました。
そんなある日、学生時代の友人がEさんを訪ねてきました。結婚するというので、結婚式の招待状を持ってきてくれたのです。