早く子どもが欲しいのに......
職場恋愛で付き合っていた彼とめでたく結婚したKは、平凡ながら順調な結婚生活を送っていました。
ただ結婚して1年、Kは結婚したらすぐにでも子どもが欲しかったのですが、自然にはなかなか授からず、それだけが悩みの種でした。
夫に相談しても「そんなに焦らなくても」と真剣に考えてはくれず、不妊治療にも消極的でした。それどころか、夫は子どもが嫌いではないはずなのに、夫婦2人の生活を望んでいるようでした。
Kがどうしても子どもが欲しいことを告げると、夫から信じられない言葉が......。
やむを得ず離婚
夫は子どものときに患った病気の影響で、子どもができない体だったのです。
ショックを隠せないKと、隠して結婚したことに罪悪感を感じていた夫は結局離婚をすることに。
夫のことが嫌いになったわけではないけれど、そんな大事なことを結婚するまで隠していたことには裏切られたような気持ちになる半面、夫もつらかっただろうと思うと、自分が酷い人間に思えてしばらく落ち込んでいました。
結婚後も仕事は続けていましたが、職場恋愛だったのでKは離婚した夫と顔を合わせるのも辛く、仕事も辞めることになり、失意のどん底でした。
20年ぶりの再会!
結婚して間もなく離婚することになり、すぐに実家に戻ることもできず、新しくアパートを借りて一人暮らしをすることにしました。結婚するまではずっと実家で暮らしていたので、一人暮らしをするのは初めてです。
前夫からは誠実な対応で十分な慰謝料をもらっていたし、退職金もあったので、新生活に必要な家電や家具なども全て揃えることができました。
とりあえずすぐに必要なエアコンや冷蔵庫などの家電を一括購入し、引越しの日に合わせて設置しに来てもらいました。
すると、その業者さんの顔に見覚えがあったのです。向こうもハッとして、お互いに「もしかして!?」と驚いていました。