子育てって、目立たない部分や見えない部分にこそ大変さがあるものですよね。短時間だけ子どもの面倒を見て「楽勝じゃん♪」と子育てを侮るのは愚かなことです。今回は、イクメン気取りの夫をスカッと成敗したエピソードを友人が聞かせてくれました。

動画やゲームで子守りする夫

私は夫と共働きで小学生の子ども2人を育てています。
仕事と家のことの両立はかなり忙しく、毎日バタバタですが、夫は家事も育児も私に押し付けて自分はほとんど何もしません。

たまに夫に子どもたちを任せて私が留守にすると、何時間でもYouTubeで動画を見せたりスマホゲームをさせたりしています。
そして、夫自身はイビキをかいて昼寝し、子どもたちの見守りもしません。私としては動画やゲームよりも、公園に連れて行って身体を動かしてほしいのですが……。

「パパ大好き♡」と言われて調子に乗り……

決まった時間になると「はい、今日のゲームはもうおしまい!」と言う私と違い、夫は際限なくYouTubeやゲームを子どもたちにやらせるので、子どもたちも「パパといるの楽しい!」「パパ大好き!」と夫になついています。

そう言われて夫も悪い気はしないようで、私に「お前は怒ってばかりいるから子どもも嫌なんじゃない?」なんて偉そうに言ってくる始末です。

その度に私は「たった数時間子どもといただけで何が分かるの? しかもずっとYouTubeばっかりだし!」と憤りを感じていました。

【唯一の武器】をなくした夫に子どもは?

しかし先日、家のWi-Fiの調子が悪くなり、ついには繋がらなくなってしまいました。
夫は普段からスマホばかりいじっていて通信量も使い果たしているので、Wi-Fiがないと動画もゲームもできません。

夫のスマホが使えないと分かるやいなや、子どもたちは残酷にも「えー! YouTube見れないの? じゃあ別にパパといなくていいや。公園でも行こうかな~」と言い出しました。

子どもたちが好きだったのは

当然ですが、子どもたちが好きなのはYouTubeやゲームであり、夫ではなかったのです。

ようやくそれを思い知った夫はかなりショックを受け、焦りを感じたのか、その後は子どもたちの心を取り戻そうと遊びに連れて行くようになりつつあります。

内心「子育てを甘く見るな!」と思ってしまう出来事でしたが、夫が改心する良いきっかけにもなりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。