モラハラは、育った家庭環境にも左右されることがあり、根強い問題です。1日2日で改善されるものでもなく、モラハラ夫を持つ妻が長年苦痛を感じ続けることも少なくありません。今回はモラハラ被害者の知人が話を聞かせてくれました。
モラハラ夫にうんざり
最近では家事や育児に協力的な夫も増えてきたといいますが、私の夫はいまだに昭和の価値観で生きています。
結婚当初から「俺は外で働いて家族を養ってるんだから、家のことは女のお前が全部やれ」という考え方で、子どものことはもちろん自分のことも一切やりません。
それだけではなく、常に私のことを見下し、2人の息子たちにも「お前らはもっといい嫁さんをもらえよ。母さんみたいな不出来な嫁だと苦労するぞ」「母さんは本当に何もできないダメな女だからな」と、ひどい発言ばかりを繰り返してきました。
もう我慢できない、離婚して!
息子たちのことを思うと、何を言われても耐えることしかできなかったのですが、去年ようやく次男も社会人になり、私も自分の幸せを考えるようになりました。
幸い、子どもたちは夫のモラハラ気質を引き継がず、とてもいい子たちに育ってくれています。
事情を話すと、長男も次男も「母さんの好きにするべきだよ」と味方になってくれたため、私は思い切って夫に離婚を突きつけました!
「猶予をください(涙)」夫が泣きついてきて……
最初、夫は本気にせず「離婚してどうするつもりだ?(笑)」と馬鹿にしていましたが、私がさっさとパートを見つけ、引越しの準備まで始めたことでやっと事の重大さに気付いたようです。
青ざめて、「改心するから半年猶予をくれ! これからは家事も俺がやる!」と言うので、とりあえず私は様子を見ることにしました。
しかし、1日や2日で夫の性格が変わるわけがありません。結局、半年どころか1週間ほどで夫は家事をしなくなり、また前と同じように私にも高圧的な態度を取るようになってしまいました。