『人は育てられたようにしか育てることができない』といいますが、反面教師という言葉もある通り、同じ轍を踏まないと決めて頑張っている人もいます。これは筆者の友人・W子の家庭のエピソード。ハラスメント気質の夫を論破した息子・Tの決意とは?

ハラスメント気質

私の夫はハラスメント気質の強い人です。
職場ではどうか知りませんが、モラハラ・パワハラを家庭で平気で行う人でした。

私たち夫婦には一人息子のTがいます。
小さい頃から父親のハラスメントを目の当たりにしてきたTは「俺は絶対にお父さんみたいにはならない」というのが口癖でした。

呼び出し

ある時、Tが学校で喧嘩をして、友人にケガをさせたという連絡が入り、私はすぐに学校へ行きました。
経緯を聞くと、喧嘩の原因はイジメられていたクラスメイトを助けようとして、怒った加害者側と乱闘になったとのこと。
学校側もイジメの事実は把握していたのですが、先に手を出したのがTだったということで、反省を促されました。

納得はできませんでしたが、確かに先に手を出した方が悪いということをTに伝え、私たちは謝罪。家に帰ると、すでに夫は帰宅していて、私は説明を求められました。