知人のA子は、職場の先輩とお茶をすることになりました。楽しい時間を期待したA子ですが、訪れたカフェでありえない体験をすることになったそうです。今回は知人から聞いたエピソードをご紹介します。

トレンド情報に敏感な先輩

A子の職場にはトレンド情報に敏感な先輩のB美がいます。
B美は常にアンテナを張り巡らせ、「今はこれが流行ってる」「あそこに新しくお店ができてた」と、旬な情報を知っているタイプ。
あるときA子は、B美から「おしゃれなカフェができたから行こう」と誘われ、一緒に出掛けることになりました。

パフェが人気のカフェなのに

お店に入ってメニュー表を見ていると、B美が「このお店はパフェが人気なんだよ」と教えてくれました。
フルーツが使われたパフェが数種類用意されていましたが、値段はどれも2,000円以上もします。
おいしそうだけど、ちょっと高い……。
悩むA子に対し、B美は「ここはパフェ1択でしょ! 別のメニューなんてありえないよ」と強くすすめてきます。
そこまで言うのなら、とA子はパフェをオーダーすることに決めました。

店員さんを呼んだB美は「フルーツパフェ1つと、ブレンドコーヒー1つ。以上で」とオーダー。
A子には高いパフェをすすめたのに、自分はお店で一番安い飲み物を注文したのです。

パフェが到着! ところが……

不可解な気持ちになったA子ですが、パフェが到着すると、さらにモヤモヤすることが起こりました。
A子がパフェを食べようとすると、B美は「ちょっと待って!」と食べる手を止めさせ、スマホでパフェの写真撮影を始めたのです。
上から横からとアングルを変えて何枚も撮影し、さらに「スプーンを持って」「クリームをすくって」「スプーンはもうちょっと上に」とA子に指示を出してきます。
B美の撮影時間は10分近く続き、その間はA子はおあずけ状態でした。

ようやく撮影タイムが終わり、A子がパフェを食べようとすると、B美は「ちょっとちょうだい♪」とおねだりしてきました。
一口くらいなら、とA子がOKすると、B美はごっそりパフェをすくいとっていきました。メインのフルーツもしっかりと強奪!
「食べたいなら自分も頼めばいいのに」と崩されたパフェを見たA子は呆れてしまいました。

パフェを食べたB美は「まぁまぁだね」と一言。
横取りした上に、そんなことを言うなんて……。
会計時も当然のようにコーヒー代しか払わないB美。A子は、つい軽蔑が抑えきれない眼差しで見てしまいました。